握手できず切なかった販促イベント

秋葉原ヤマギワソフト館(一旦燃えたあそこです)で行われたdoll vol.3&4の販促イベントに理多さん目当てで行ってきました。

出演者は、vol.3から理多さん、清水こずえさん、高野真由子さん。vol.4から涼森ちさとさん、みずさわゆうきさん。あと、ゲストとして齋藤紀子さん、成瀬未亜さんでした。

エスカレータで7階まで行って屋外の階段で8階のイベントルームまで上ります。参加者はおおざっぱに40人強といったところ。なお開場直後、舞台裏から「ごめんなさいごめんなさい」という声がしてましたが、一体何があったんだか。

そんなこんなで初めて生の理多さんを見ました。意外と小柄です。そして一番よく動いてました。歌ってる間、きちんと踊ってたのは理多さんだけ。まあ、バラード歌った人は踊りようがないですが。

衣装のベースは黒で、チャイナっぽい模様が付いてました。完全に舞台衣装です。以下に秋葉原といえどもこのかっこでは歩けないな、という感じの。なんかヒモが付いてて、他の人の曲のバックで踊ってるときにほどけたかなんかでしきりに気にしていたのが印象的でした。

待望の歌はVol.3に収録の can't live without you(試聴)でした。なんだか演歌歌手っぽい歌いっぷりです。眉を寄せてるあたりとか、ほんと演歌です。決してちゃかしてるわけじゃないです。理多さんのその後のトークでも、今回の歌は女の情念が云々という話になってましたし、あながち見当違いでもないと思います。

一通り歌が終わった後フリートークになったわけですが、理多さんが場の空気を作ってる感じでした。それでいて舞台を乗っ取るわけでもない、絶妙な絡み方。

ただ、次のライブがけつかっちんだったらしく最後の握手会では理多さんと齋藤紀子さんは先に退場してしまいました。特に理多さんは衣装替えの時間がとれなかったのか、1列目と2列目の人とだけ適当に握手して去ってしまいました。ちなみに私がいたのは3列目。一瞬で良かったので後ろの方にも来てほしかったです。

実は、理多さん以外の人はあまりよく知らなかったんですけども。清水こずえさんは『はぁはぁテレパス』の人だったんですね。これ、微妙感漂いつつも、結構名曲だとおもいます。あと、高野真由子さんはぱんつぅぱんつぅの人とのことで。これも凄かったですね。みずさわゆうきさんは『ほしのこえ』の主題歌のボーカルとのことで。以前はLowと名乗ってらしたようです。涼森ちさとさんは歌より声優としての仕事の方が多いらしく。なかなかうまい声優さんだという印象です。ゲストでバックコーラスだった齋藤紀子さんは、TRABULANCEというメーカーのゲームの主題歌を手がけてらっしゃるそうですが、寡聞にして知りませんでした。でもやたらに歌がうまかったです。ちゃんとマイクワークしてたのはこの人だけだった気がします。成瀬未亜さんはメイド服でしかも頭のてっぺんから声を出してるような人でしたが、キーワードの解説によるとベネズエラからの帰国子女とのことで。どう解釈すべきなんだか。

しかしまあ、こういうイベントは初めて参加したんですが、半数くらい「コアな人」なんですね。それが時間通りに来た最前列組と、遅れてきた最後列組に分かれていました。私がいたのはその間の席です。で、そういう人たちが客席を盛り上げてくれてたおかげで寒くならずにすむのはいいんですが、後ろの方の席にいた人たちはなんだかうるさいだけな感じがしました。コールもちょっと変でしたし。

そういえば、終わった後のヤマギワソフト館の店頭にいたお姉さんの「私、普段は5階にいるのでこの商品とかよくわからないんですけど……」といったぶっちゃけトークが素敵でした。胸ポケットから顔を出しているピカチュウのぬいぐるみの話とか、商品と関係ないこと言い出しますし。

あんまりおもろいのでずっと聞いてたら「なんか笑われてる気がするんですけど……わたし変ですか?」と、話を振られました。変ですってば。

一般生徒代表は桂さんじゃなくて三奈子さまかも知れないマリみてアニメ春第11回

はい、「レイニー止め」で有名なレイニーブルーです。「レイニー止め」についてはYU-SHOWさんの好き好き大好きっに転載されている民明書房による解説に詳しいです。なお、民明書房を知らない人は是非キーワードリンクを辿ることをお勧めします。

そんなわけで陰惨陰鬱な今回。真面目に感想書くと長くなるし鬱が止まらないので、今日は三奈子さまに注目します。

たまに登場するかと思うと山百合会を引っかき回す新聞部部長の三奈子さまですが、今回も「下駄箱の影から顔を出す」という、どこまで行ってもギャグキャラとしか言えない登場です。それでいて(今回に限って)言ってることは鋭いわけですが。

今回は黄薔薇革命に続く姉妹破局の危機なわけで、いかにも三奈子さまがおもしろがりそうなシチュエーションです。しかしなんと今回は「偽物の笑顔は見たくない」とか言って祐巳にアドバイスをします。

ここで、黄薔薇革命の時は「リリアンかわら版」の記事にまでして煽っていたのに、今回は何故三奈子さまはおもしろがらないのかってのが疑問点として挙がってきます。まあ、ここは「祐巳の人徳」としておくのが一番分かりやすいし、そう考えればここも後々の展開への伏線になるので、これを主流の解釈としておいて、以下傍流の解釈を述べますと。

根本的に三奈子さまは善人――というか「いい話」が好きなんだと思います。黄薔薇革命の時は黄薔薇姉妹の破局を筆を尽くして「美談」に仕立て上げてますから。

あるいは「感情移入して楽しめるか」が価値判断基準であると見なせば「イエローローズ」の方も説明できていいかもしれません。「黄薔薇革命」で由乃さんに感情移入すれば自分に酔えるし、「イエローローズ」で江利子さまに感情移入すれば普通のリリアン生でいる限りは得られない刺激があります。

そういう意味では今回のシチュエーションで祐巳側に感情移入しちゃうとあまりに救いがなさ過ぎるわけでして。それじゃ全く記事にならない。それが三奈子さまを「らしくない」おせっかいに走らせる動機の一つかも知れません。

そして「記事になるか」という基準は「読者(リリアンの生徒)が求めているか」という基準と同等と言えます。で、三奈子さまはその基準が実によく計れます。

ということは、実は三奈子さまというのはエキセントリックなようでいて、リリアンの一般的生徒の代表というか象徴的存在なわけですね。こう考えると前の薔薇さま方の卒業の時に三奈子さまが泣き出すあたりも、すごく納得がいくわけで。

だから今回の三奈子さまの行動は、祐巳がどれだけリリアンの生徒に親しまれているかを象徴するものともいえるわけです。と、結局主流の解釈の「祐巳の人徳」に帰着してめでたしめでたし。

さて、三奈子さま話はこんなところにしておいて、余韻の残るままにキャプなど見に行きましたところ。

まず、Snow Mousseの雪華さんとこ。

「行かないで、お姉さま!」
「私より瞳子ちゃんの方を選ぶんですね!」
祐巳の溜めに溜めた悲痛な言葉です・・・(;´Д⊂
対する祥子さまは「…怒るわよ」と言ってそのまま立ち去る・・・。

ここのセリフはフォントが拡大されてました。やはり、祐巳がついに感情を爆発させてしまうシーンは見ていていたたまれませんね。

Transparencyの透-架さんも、このシーンについて

で、あの怒るわよの台詞は祥子が祐巳に向かって初めて生きた目で言ったシーンでして 祐巳も怒られてるのに、久しぶりに祥子がちゃんと自分を見つめて発言したと半ば嬉しかったとか、嬉しくなかったとか・・・(え?

という具合に補足しています。たとえ負の感情でも、自分に感情を持って接してもらえたことが嬉しい、という……。そうなったらもう末期ですね。原作ではここで祐巳が「怒るわよ、だって」とつぶやくのですが、アニメではカットになっています。

エロチック街道のヘッドさんも、

欲を言えば、やさぐれていく祐巳をもっとじっくり描いてほしかったですが、まあそれはしょうがない。でも「怒るわよ、だって」のあたり、初めて祥子に対して反抗的というか、客観性が出たわけで、対等な形になるには必要なステップだと思う。

と、ここんところの重要性を指摘しています。

……あー、やっぱり鬱になってきました。三奈子さまのこと書いてるときは平気だったんですが。十分長くなったし、あんまり辛いのでこんなとこで。

やっぱりミステリ要素希薄な名探偵ポワロとマープル第10回

総理大臣の失踪の解決編。今回、犯人は結構バレバレです。他に怪しい人いないし。つまり Who done it じゃなくて How done it が問題になるパターンです。

まあ、いずれにせよミステリ的要素は弱いですね。どちらかというとポワロがベルギー人であるが故のアイデンティティとか、ポワロシリーズの根底に横たわっているテーマが描かれるという方が重要なポイントかも知れません。

次回は「エジプト墳墓の謎」――ってことは、またマープルおばさん出てこないですか! なんだかなあ。ミス・マープル物には比較的短編が少ないからでしょうか。「火曜の夜のつどい」とか、結構いい短編集だと思いますけど。ネタ的にも今回のシリーズにふさわしいと思われますし。

アガサ・クリスティ紀行はなんと「オリエント急行 〜豪華列車の旅〜」でした。今これをやっちゃうということは、名作中の名作「オリエント急行殺人事件」はやらないんですかね。まあ、あれは凄惨っちゃあ凄惨な話なのでNHKのゴールデンタイムにはふさわしくないという判断なのかも。