トラックバックスパムとベンチの前にいる人と。

人間は、赤の他人が何回も近くを通ると拒否反応を起こす──というのはhatena-modeid:hikigaeruさんの弁。原文はオリンピック中継で感じるある種の拒否反応についてなんですが、最近はてなダイアリー日記界隈で話題のトラックバックスパムも結局はこの問題なのかも、と思いました(Ref. id:okgwa:20040806 の「O13o祭り」の段。以下OooooooooooooooをO13oと表記します)。

ベンチに座って、本を読んでいる。知らない奴がこっちを見て何回も前を通る。これで警戒しないほうがおかしい。

まあ、Web独自のシステムを現実のものに例えるのは適当ではないのですが、意味のないトラックバックをされてこれと似たような感情を持つのは自然なことと言えます。「たかがトラックバックに目くじら立てないでも」というような意見も多く見受けられますが、うざったいものはうざったいわけで。

ただ、そういうO13o氏の「行為」に基づいてトラックバックシステムの是非について論じてもしょうがない気はします。マイクロソフトじゃないですが、それがトラックバックの「仕様」ですから。

むしろO13o氏を攻撃している人が本当に気に障っているのは、O13o氏の「行為」ではなくて「人格」ではないかと思います。

だとすると、O13o氏を排斥する方向に持っていくのは妥当ではありません。例え人格破綻者であろうともそれを理由にはてなのコミュニティから追い出すことはできません。

無論、その破綻した人格によって引き起こされた結果によっては強制アカウント剥奪などの措置をとることはできますが、その人が別のアカウントを取得して舞い戻ってくるのは防げません。

まあ、この問題は無断リンクと似た問題ですから、技術的に何とかするしかないわけで、そういう意味では特定ユーザからのトラックバック拒否機能の実装は唯一の解決策と言えましょう。現状ではO13o氏以外のユーザに対してその機能が使われることはないでしょうから、不毛といっちゃあ不毛ですが。

同様に、トラックバックスパム被害者の会も不毛な気がしますね。O13o氏がトラックバックスパムをしまくった直後はみんな頭に血が上っていましたが、今は沈静化の方向ですし、「総会」が行われる8/21-8/29の頃にはもはやほとんどの人にとってどうでもいいことになってしまっていますからね。O13o氏がまた同じ事を繰り返したら別ですけど。

むしろ、今やO13o氏は被害者の会のメンバーの一人なんですから、会を大いに盛り上げるためにまたトラックバックスパムを送りまくるかも知れません。マッチポンプもいいとこですね。

まあ、トラックバックスパム程度ならかわいいものというか。本当に怖れるべきなのはキーワード機能を使い物にならなくされるような事態です。X-dayまで、あと7日ほど。その気になれば今日にでも市民になってしまうことができるわけで。現状のシステムでは登録に比べキーワードの削除は困難になっていますから、緊急の処置ははてなスタッフによる対応しか手だてがありません。

果たしてはてなスタッフはこのような事態を未然に防ごうとするか、それとも事が起きるまで傍観するか。

まあ、放っといてもはてなのシステムのバグ出しにはなるかも知れませんね。