祐巳一人合点のアニメ第13回

喧噪の中、一人取り残された祐巳。と思ったら実は祥子さまはジーンズショップに気を取られていただけ、という。アニメだけ見ている人は先週のあの引きでこの落ちでは怒ってしまうのではなかろうか。怒るほどのことでもないか。

最終回というわけで結構大胆なアレンジがされていたように思います。とにかく「終わった感」を出さなきゃいけませんからね。そういう意味で喫茶店のシーンは三奈子さまとの和解(?)とも取れるわけで、最終回に持ってくるには都合よいシーンだったと言えますな。それに今回、一応主要人物ひと揃いですし。あ、紅薔薇さま黄薔薇さまが出てないか。

それにしても田沼ちさと嬢と一緒に泣くシーンはもっときちんとやってほしかったなー。好きなシーンなだけに非常に残念です。

あと白薔薇さまにはケーキを直接食べてほしかったし。というかこのシーンは志摩子が学園の中で一人にさせられて不安になってしまわなければ意味ないではないですか。あれよあれよという間に闇が深くなってしまうあの時間帯の不安感。合わせ鏡をのぞき込んだかのように長く続く、そして斜めにゆがんでいく廊下――てな感じの演出を期待していたわけですが。

そしてラスト。電話の練習する祐巳。そこに何故祐麒が出てこない! 先週のアレはこのときのための伏線ではなかったのか! 今回出てこないとすると前回わざわざ出したのは一体どういうつもりだったのか、ほんとに分かりません。そのあとの祐巳の語りも一人合点としか言いようがありません。

そんなこんなで終わりましたなあ。第2回を除いて毎回観て、第3回からは欠かさず感想書いてきたんですが、なんだか文句ばっかり書いてました。第4回だけはべた褒めしてますけども。第3回がひどかったのでそのギャップのせいでよく見えたのでしょうか。

やっぱりライトノベルとはいえ、文庫本1冊分を2回とか3回で、っていうのが無理があるんですよね。『ドラえもん』なんか、マンガで8ページに15分割り当てるわけですし。もちろんこれは極端な例ですが、もう少し余裕ある配分にすればいいのにと思うんですけどもね。

ま、とにかく第2期の噂も囁かれていることですし、それまでしばしの別れといったところです。