「瞳子の第一印象」を上書きしますか?(Y/N)
先日私が書いたやはり瞳子は嫌われるを受けて、http://hw001.gate01.com/karzu/のかーずさんが瞳子について語ってらっしゃいます。今となっては、彼女になぜあそこまで嫌悪感を持っていたのか
と、Transparencyの透-架さんの意見と対称的です。
さて私が見る限り、透-架さんとかーずさんは以下の3点についてはほぼ同じ見解をお持ちと思われます。
こうして見ると全く同じ主張をしているかのように思われるのにもかかわらず、お二人の結論は異なります。げに恐ろしき箇条書きマジック。
この違いのポイントは「第一印象が上書きされるかどうか」にありそうです。
──志摩子さんや乃梨子ちゃんを奸計に陥れ、さらに祥子さまとの間に割り込む悪役としての登場に、読む者に強烈なインパクトを与えた瞳子。ほとんどの読者にとっての「瞳子の第一印象」は「最悪」です。
ところが、巻を進めるにつれ意外にもかわいらしい一面を見せ始めます。一部の読者の心の中に表示されるダイアログウインドウ──
「瞳子の第一印象」を上書きしますか?(Y/N)
ここでYを押すとめでたく上書きされてかーずさんのようにツンデレ街道を歩むことになりそうです。
そしてNを押すのが透-架さんと言えましょう。やはり第一印象が強烈すぎてなかなか上書きできないご様子です。
──と、この「なかなか上書きされない」というパターン。マリみての登場人物にもあったような気がしますね。
最初は敵として認識した「彼女」と共有する時間を深めるにつれ当初の印象は変わりつつも、なかなかそれを認めることができない──
って、それって祐巳に対する瞳子の態度まんまじゃないですか! 瞳子は上書きされないタイプなのかもしれませんね。
逆に祐巳への評価をガンガン上書きしていくのが可南子と言えるでしょう。特に『涼風さつさつ』や『レディ、GO!』で見せてくれた上書きっぷりは見事としかいいようがありません。
というわけで本項における結論は、「透-架さんは瞳子タイプ、かーずさんは可南子タイプ」ということでよろしいか(えー
──えーっと、この文章の半分は詭弁を弄した冗談ですので、そこんとこ一つよろしく。ネタにしてしまったお二人には申し訳ないです。ごめんなさい。
(この話の続き 上書きも妹候補も一人称があるかが決め手かも)