そこまではてなが役者だったら逆にすごい

はてな、ユーザーの住所登録義務化を撤回という件について、もなQぽぉたるのもなみさんがはてなだらけと題する記事で取りやめることを初めから計画済みで行った魔釣りではないかという指摘をしています。

「魔釣り」というのはもなみさんの造語で、祭られている側の意図で継続されている祭りと定義されています。

この定義の中での「祭り」は、2ちゃんねるとかで晒されてカウンタが飛んだり掲示板が荒れたりして大騒ぎというアレです。で、「釣り」は荒らしを挑発するような言動を指しますから、それが合わさって「魔釣り」という話。

もなみさんの推論は状況を見る限り妥当なんですけど、「魔釣り」だったという結論よりは、もなみさんが書いているとおりこんな簡単な状況予測も出来ない、法務部様と顧問弁護士様は無能、決定事項はすぐ変更という会社だとみなすほうが無理がないと思います(むしろもなみさんの本当の主張はこっちなのではと思ってみたりします)。

はてな公聴会に出席するために社屋を訪れたときの印象からですが、いかにも零細企業的な雰囲気で、もなみさんがいうような部署がきちんと機能するほど企業としての体制は整っていないのが株式会社はてなだと私は思っています。

まあ、近藤氏から今回の件を通して、いかにはてなというサービスがたくさんの方々に影響し、また、そうした方々に対しての公共性や常識といった責任を負ったものであるかを改めて自覚しましたというコメントもあったことですし、これからは変わっていくことと思います。

このコメントを読んで「いまさら何を言ってるんだ」と思う人も多分いると思いますが、私はこれを読んでこれからもはてなユーザを続けていこうという思いを強くしました。

ところで、今回の撤回は多くのユーザにとっては妥当な結果ですが、弁護士の小倉秀夫氏は皮肉を交えて否定的な意見を述べています。「残念!!」というタイトルがギター侍を彷彿とさせますが、まあ、どうでもいいことですね。

なお、このエントリにおける

はてなのみならず、現在利用者の氏名・住所を正確に把握していないBLOG事業者には、速やかに利用者情報管理会社の設立に向けて協議を始めてもらいたいものです。

という主張は一見過激に見えますが、GraphicWizardsLairotsune氏によると、

状況証拠と動機から考えると、小倉弁護士のこのblogは民間人のネット閲覧者向けには書いていない。
ターゲットはIT企業の取締役か、文化庁総務庁のネット関係の役人だよな。

ということですので、そういうつもりで読んだ方が良さそうです。