焦点ボケボケのアニメ第6回

というわけで「ロサ・カニーナ」の段。

しかし冒頭から端折る端折る。まあ、オープニングが始まる前に本日のテーマが明らかになって何より。

今日の卓上花は白薔薇ですね。つまり今回は featuring 白薔薇姉妹。「いばらの森」と「白き花びら」をすっ飛ばして「ロサ・カニーナ」というあたり各地で物議を醸したわけですが、白薔薇姉妹のありかたみたいなのは実はこっちのほうが明確に出ているわけでして。そう、立ち会い演説会前の最後まで責任もちなさいねを頂点に。

そういう意味では「いばらの森」を飛ばすことでバランス良く紅薔薇姉妹、黄薔薇姉妹、白薔薇姉妹に一回ずつスポットが当たった、と言えなくもない、と。

でもそれだったら今日は紅薔薇姉妹のほうのエピソードは完全にカットしてもよかった──というよりむしろカットすべきだったと思います。大体あんまり祐巳に感情移入できない状態にさせられてるまま「お姉さまにとっての妹」についてあんな風に駆け足で説明台詞風にやられてもなぁ、という。それよりも白薔薇さまが人の顔覚えないあたり、つまり白薔薇さまって、仲間だぁを入れるべきだったのです。そうしないとラストの静の台詞私は一瞬でもいいから、あなたの瞳にこうして私の姿を映したかったんですからが生きない。

とはいえ、聖と静のイケナイ感はアニメの方が断然上ですね。いやーすごい。考えてみればあれが白薔薇さまの本性ですよね。今更ですが、志摩子とは奇跡的にうまく距離保ててるんですねぇ。──あ、とするとやっぱり「いばらの森」と「白き花びら」があった方がそのへんがちゃんと浮き彫りになるのか。うーん。まあ実際のところ、この姉妹の関係は「片手だけつないで」までは割と謎なんですが。

さて、さっきは紅薔薇姉妹のエピソードは完全にカットするべきと言いましたが、最後の最後のあなたの顔見ていたら急に食欲わいてきたのよ、私をカットしたのはいただけません。祐巳が祥子さまの食欲増進剤っていうのは伏線だろっ!? あー、まあ、多分アニメではそこまで行かないわけですけれども。

しかし予告のパワーアップ具合は凄まじいです。こないだ書いた不安が現実のものになりそうなほどの勢いです。ふざけすぎという気もしますが、逆に本編では全くふざけないあたりが制作者サイドの良心なんだろうなとも思います。