ICタグと「死神の目」
産総研の高木氏の日記によると、誘拐事件を未然に防ぐなどの目的で、児童一人一人のランドセルにアクティブタグをつけるという話があるんだそうで。
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アクティブタグというのは要は発信器ですね。なんでも受信機から10m程度離れていても読み取れるとのこと。
そして校門のところに受信機を設置し、児童が通過したことを自動で読み取って登下校の時刻をメールなどで親に通知するというシステムなんだそうです。なんだか家畜を管理するシステムを彷彿とさせてイヤーな感じですが、この話の本質はこんなところにあるのではないのです。
アクティブタグは24時間常に各児童に固有のIDを発信し続けています。このIDが暗号化されていなければ、市販の受信機で受信可能です。
これは結局どういうことなのかというと、週刊ジャンプで連載中の『DEATH NOTE』を読んだことある人は「死神の目」をイメージしてもらえればよいかと思います。半径10m以内に近づいただけで受信機――「死神の目」を持つ者にはIDが見えてしまう。
あたかも「死神の目」に余命が見えるかの如くターゲットのIDが見える。
もちろん、『DEATH NOTE』の「死神の目」のように名前が直ちにわかるわけではありません。余命が分かるわけでもありません。その代わり、その子供しか持ち得ない番号が見えるのです。
姿を直接見る必要もありません。10m以内に近づきさえすればよいのです。もちろん電波強度を計れば距離を概算することも可能です。
この「死神の目」を入手するのに命の取引は必要ありません。単なる電波受信機なのですから。
高木氏は次のような事態を怖れています。
この家の子供を狙おうと思った悪い人は、夜のうちに家の外から電波を受信して番号を確認しておいて、あとは、登下校の時間に、同じ番号を発信する子供が数十メートル以内に入るのを待つ
で、このような事態が想定されることを分かりやすく示したいので、誰かフラッシュで作ってくれないかなぁ、という話になっています。
私はフラッシュは作れますが絵が描けません。絵心のあるフラッシュ職人の方は高木氏に連絡してみてはいかがでしょうか。