ずいぶん久しぶりのポワロとマープル第16回

今回は「エンドハウス殺人事件」──原作は名作だと思います。私が読んだのはハヤカワ版で『邪悪の家』というタイトルでした。まあ、「エンドハウス…」の方が推理もののタイトルっぽいですね。

枕の羽とか花火とか妙にCGを使ってるのがポイントでした。なんだか浮いてましたけど。

しかしまあ、なんですな。伊藤美咲のニックは正直微妙すぎですな。重要な役どころなのに。ちょっと下手すぎです。

あと、いくら端折りたいといってもマギーを出してしまうタイミングがあまり良くないです。ポワロの目の前でマギーにニックのショールを着せるのもNGな気が。そのせいでニックの身代わりにマギーが殺されてしまうという展開なんですが、そういうお約束みたいなのを看過するようなポワロじゃないはずなんですけどもね。原作ではポワロの知らないうちに着せられてたはず。うろおぼえですが。

今回の「アガサ・クリスティ紀行」は「思い出のホテル 〜トーキー〜」でした。『邪悪の家』の舞台探訪です。しかし、これに出てくるホテルが『スリーピングマーダー』の舞台でもあったとは。実は『スリーピングマーダー』は未読なのでアレなんですが、ちょっと意外でした。