2画面を生かす演出

新作フラッシュに関してちょっと裏話。

Nintendo DSの画面にはめ込む関係で、ムービーは2画面仕様で作ったわけですが、これが思いのほか大変でした。ムービーの演出なんてほとんど決まり手みたいなものがあるんですが、それが如何に1画面用に考えられたものかを思い知らされることに。

文字を出すの一つとっても、1画面なら決まり手(ここでは出方や消え方、動かし方ですね)があるわけですけども、2画面となると一苦労です。普通にやるともう片方の画面を遊ばせてしまう結果になるんですね。2画面ある状態で自然な演出をするのはかなり難しいです。

それでも一応、2画面ならではの「決まり手」はいくつか見いだされました。

まず、1画面のときにオーバーラップをさせたい部分は、2画面のそれぞれに映し出すようにすると良いかと思われます。そのとき気をつけたいのは見る人がどっちの画面を見ればよいのか分からなくなる事態です。作者としては別にどっちでもいいとしても、見る方がそうと受け取ってはくれません。

基本的に、2画面で別のものを映し出しておくと見る方の頭は混乱するようです。それを狙うのでない限りやめた方が無難かもと思いました。

いずれにせよ、シーン毎に「メイン画面」と「サブ画面」を決めておくのが良さそうです。その切り替えは見る方が自然にできるようにするとベストです。

縦長の画面のつもりで使うのは割と楽ですが、それですべては解決しません。

あと、2つの画面がシンクロすると効果的な場合があることがわかりました。単に動きが同期しているのではなくて、別々のムービーが最後の一瞬だけ一緒になるとか、そういう場合です。

しかしこれらは今後(自分も含めて)誰にとっても役に立たない情報ですね。