啓蒙活動は軟派なサイトでやるのが効果的
セキュリティ的に問題がありすぎるIEに代わっていま着々と普及しつつあるMozilla Firefoxですが、セキュリティ問題で有名な産総研の高木氏がご自身のサイトのアクセスログを集計したところ、日によってはなんとFirefoxの利用者が30%もの割合を占めていたそうです。
かつて95%の普及率を誇ったIEが90%台を割り込んだのが先月のことだったのに、それから一ヶ月で時代はもうそこまで進んだか──と一瞬思ったわけですが。
試しに私のサイト(おけぐわの微笑)の11/28〜12/27までの一ヶ月のアクセスログも集計してみたところ、次のような結果になりました。*1
UA | MSIE | Firefox | Mozilla | N6,7 | Opera | Safari | w3m | N4 | antenna | 他 | 計 |
数 | 30805 | 501 | 76 | 220 | 281 | 0 | 0 | 36 | 0 | 765 | 32684 |
割合(%) | 94.25 | 1.53 | 0.23 | 0.67 | 0.86 | 0 | 0 | 0.11 | 0 | 2.34 | 100 |
──あれれれれ。IE95%伝説は全然崩れてません。
これは別にうちのサイトだけというわけでもなく、高木氏の記事のトラックバックを追っかけたところ某FFのコミュニティサイトでも同じような結果になったようです。
なんだかんだで高木氏のサイトを見に行くような人はセキュリティ意識がそれなりに高いということで高いFirefoxの普及率を示したのでしょうね。閲覧者層があまりに偏りすぎと言えましょう。
もっとも、私のサイトはフラッシュサイトという正直「軟派」なサイトなので、こっちはこっちで閲覧者層が偏っているのは確かです。
ただ、こうやってみると、「IEを捨ててせめてFirefoxへ乗り換えましょう」という啓蒙活動は、うちみたいなフラッシュサイトなどでやると効果的であるように思われます。なにしろ95%もの人に対して届くわけですから。
もちろん、本来なら割合だけではなく閲覧者の総数が効いてくるわけですが、それでもセキュリティに関心がある人しか見ないページでいくら啓蒙活動をしても意味がありません。
語弊があるのを承知の上で書けば、啓蒙活動は軟派なサイトでやるほうが効果的なわけです。
そういう意味で(と書くと失礼かも知れませんが)、説明不要の大手個人ニュースサイトであるカトゆー家断絶のカトゆーさんが例の高木氏の記事を取り上げているというところに、私は非常に大きな頼もしさを感じるのでした。