オリバーがまた(割と)活躍のポワロとマープル第26話
「プリマス行き急行列車」の解決編。
脚本家が変わったのか、存在意義が疑問だったメイベルのペットのオリバーがまた活躍です。必須というわけではないですが、いるといないとではちょっと変わってくるという程度に重要な役所でした。あと、メイベルがそんなに無理矢理感がなく役に立つシーンも。まあ普段が無理矢理過ぎるのですが。
あとミス・レモンの出番が割と多くてナイスでした。特に良かったのが夜更かしするメイベルとの会話です。「明日の朝食はあなたが当番だけど」と冷たく言い放つのですが、メイベルが「大丈夫です」と返事すると「そう」と実に優しい声で言うのです。この絶妙な冷たさが実に良いのです。
アガサ・クリスティ紀行は「あわただしい結婚式 〜ブリストル〜」でした。作中で「メイドが途中下車した駅」ということで紹介されていたのですが、なんとアガサが結婚式を挙げたのがここだったのだそうで。二人必要な立会人を、そのへんを歩いていた見知らぬ人に頼んだというエピソードが。
なお、次回は「動機と機会」とのことです。連作『火曜の夜のつどい』の一編ですね。ミス・マープルの安楽椅子探偵っぷりが際だつ名作だと思います。楽しみです。