えらい怖かったポワロとマープル第33回

『スリーピング・マーダー』の全4回中の最終回。ついに死体が登場で一気におどろおどろしくなってきます。

そしてグエンダ(C.V. 田中美里)の身に危険が迫るんですが、そのシーンが実に怖かったです。

洗い物をするというのでゴム手袋をはめようとするのですが、窓際に干してある手袋が妙に怖い。それをはめて洗い物する手もなんだか怖いですし、2階にもカップが置きっぱなしであることに気づいて一人で階段を上るあたり、その何気なさがあたかもホラー映画の死亡フラグのようで──

ここの演出は実にうまかったです。ほんとに怖かったですもん。

ラストは妙にいい話で締めようとしたのはいいんですけど、やっぱりレイモンド役の加藤雅也の演技が微妙だったので締まりませんでした。

アガサ・クリスティー紀行は、「レガッタ・デー 〜トーキー〜」ということで、やっぱりアガサの故郷の話。レガッタ・デーはまあ、一種のお祭りなんですが、その夜は電飾で輝くメリーゴーラウンドに花火。あー、なんかいいですね、こういうの。妙に切なくなるなあ。