ゲストの影が薄いポワロとマープル第37回

今週の名探偵ポワロとマープルは「雲の中の死」全4回中の2回目です。

ポワロたちが捜査のためにフランスに渡るのですが、凱旋門エッフェル塔が申し訳程度に出てくるのみです。メイベルがはしゃいでポワロに「観光で来たのではありませんよ」とたしなめられるというのはお約束。

先週に続いて考古学者の息子役でフッくん登場です。美容師を巡って山寺宏一演じる歯科医と三角関係になるはずなんですが、山ちゃんの圧倒的貫禄の前に影が薄くなっちゃってます。もうちょっと押しが強くてもいいような気がしないでもないのですが。

まあそういう部分も含めて割と無理のない配役だと思います。もしフッくんをゲストとしてフィーチャーするなら歯科医役のほうが断然おいしいのでそっちにすべきなんでしょうが、やっぱり向き不向きがありますからねえ。

そんなこんなでデート中の美容師と歯科医。ふと見かけた事件関係者をいきなり尾行し始めます。本来不自然なはずなのですが、そこで放つ歯科医の「僕たちも探偵になるのさ」の一言に妙に説得力があるのは流石山ちゃんです。ていうか私でもついふらふらっと付いていってしまいそうなくらいにかっこいいです。

さて、今週のアガサ・クリスティー紀行は「ロンドンのタクシー」ということで、ロンドンでタクシー運転手になるのはやたら難しいという話。ロンドンでは路地の一本一本に至るまで名前が付いていて、全部覚えていないと務まらないんだそうで。それで初乗り400円程度とは良心的な価格設定かも知れませんな。タクシーやバスの優先道路もあるそうです。それで成り立ってるということは公共交通機関と自家用車との比率が日本と全然違うんでしょうね、きっと。