よく遊ぶ、または特別な思い入れのある5つのゲーム

Videogame Baton の一項目ですが長くなったので分けたものです。まずは比較的最近やったゲームから。

アトムハートの秘密(SEGA)[GBA]

これは既に過去の日記で語ってますので、詳細はそちらに譲ります。

この日記には珍しくコメント欄がいい具合に盛り上がっていて、皆さん熱いコメントを残してくださってます。それだけ「語れる」ソフトです。

ドラゴンクエストV(ENIX)[SFC]

ドラクエシリーズではVが一番好きです。

好きなエピソードがいろいろあって、一つ一つあげたらきりがないのですが、一番好きなのは大人になった直後のものです。

やっとの思いで教団を脱出して流れ着いた半島。そこから北に向かうと驚いたことに見知った地形が。

「懐かしい……」

という気持ちが自然に心の底からわき上がってきました。

「ここから西へ向かえばあの村だ……」

──あのときほどゲームのキャラと自分とがシンクロしたことはありませんでした。

水戸黄門(SUN SOFT)[FC]

どんどん時代を遡ります。

ファミコンなのに妙に流暢に喋るイロモノソフトでした。ファミコンのスイッチを入れると助さん格さんを従えた黄門さまが登場します。しばらく放っておくとおもむろに格さんが「静まれ静まれえぇ〜い。この紋所が目に入らぬか」と、例の口上を始めるのです。

おぢいさんの店(昭和20年より続く桶川を代表するおもちゃ屋。通称「じじ店」)」で流されていた店頭デモに魅せられ、数ヶ月越しで次の誕生日に買ってもらいました(基本的に誕生日かクリスマスにしかソフトを買ってもらえなかったのです。もちろん自分で買えるだけの小遣いなんてもらってませんでした)。

タイトル画面のみならず、店に入れば「いらっしゃいませ〜」、的屋で的をはずせば「はずぅ〜れえぇ〜」、ゲームオーバーになれば家老の安藤殿が「残念でしたなあ、黄門さま」と喋るという当時のROM容量を考えると異常なほどに贅沢な作りでした。

悪代官をへこますと「恐れ入りました……」と喋るのはもちろん、さらにエピローグとしてのうっかり八兵衛とかとの粋な(?)やりとりの最後に「はーっはっはっはっは」という黄門様の笑い声が入るんですね。

てな具合に全体的にきちんと「お約束」を踏襲した作りで、そのへん全く手抜き無しという優れたソフトでした。まあ、さすがにお銀の入浴シーンはなかったですが。

ただ妙に難易度が高かった気がします。攻略本に頼りたかったのですが、全然売ってなくて結局完全自力でクリアしました。最後の面「江戸」のマップはB5ノート見開きに収まらずセロテープで紙をつなげて作ったのはよい思い出です。

クルクルランド(任天堂)[FC]

我が人生で最初にやったビデオゲームとしてこれを挙げずにはいられません。トップビューのアクションゲームなんですが、操作系が独特ではまりました。

主人公はゴムまりに手足が生えた感じのキャラ(要はバボちゃん)なんですが、一度動き出したら自分の力で曲がったり止まったりできません。じゃあどうやって操作するかというと、地面にいっぱい棒が立ってるのでそれにつかまるんですね。そうするとその棒を中心にクルクル回転するわけです。行きたい方向を向いたときに手を離せばそっちに曲がれるという寸法です。公園の登り棒で友達と「クルクルランドごっこ」をして遊んだものです。

そうしてフィールドに隠されてる金塊を全部探し出すと「面クリ」なんですが、それに一定のパターンがあって、覚えてないとステージが進んだときタイムオーバーになってしまいます。また、対戦プレイでは如何に少ない手がかりでパターンを見抜くかが勝負の分かれ目だったりします。結構奥が深いのです。

おにゃんこTOWN(ポニーキャニオン)[FC]

最後はオチなのはお約束。

アイドルグループのおにゃんこクラブとは何の関係もありません。ネコのお母さんが、敵のイヌをマンホールに落としながら、勝手にそのへんを出歩く子ネコを回収し、家まで連れて帰るトップビューのアクションゲームです。

我が人生で初めて出会ったクソゲーでした。

なんていうか、1面からマップがめちゃくちゃ広い上に、主人公キャラのスピードがめちゃくちゃ遅く、さらに子ネコが全然見つからず、やっとの思いで面クリしても次のステージは色が変わるだけという至極真っ当なクソゲーでした。

魚屋で魚をパクって食べるとパワーアップしてイヌをノックアウトできるのはいいんですが、おっちゃんがいつまでもいつまでも追っかけてくるという恐怖のゲームに変わってしまうというデメリットが大きすぎ結局使えない技でした。

とにかく難易度が無駄に高い割に面白くないゲームでした。

ところが数年後にちょっとやってみたら何故か異常にハマってしまい、1面クリアできるかできないかだったのが5面くらいまで難なく進めるようになってしまいました。一体あの情熱はどこからわき上がってきたのか不明です。