『ゆびさきミルクティー』

今、ヤングアニマルで連載中の『ゆびさきミルクティー(2)』(ISBN:4592134583)を買いました。

これは、主人公が女装した自分の写真を自分で撮りまくりながら、美人の姉に翻弄されつつ同級生と幼なじみで2つ年下の女の子との間を行ったり来たりするマンガです。──と書くとどうしょうもないマンガに思えてしまいますなぁ。かといって嘘書いてるわけでもないのでどうしたものか。

ちなみに本誌では1巻までのところで一旦連載を中断したそうなのですが、一部のファンからの熱狂的支持を得たとかで連載再開したとか。なので、2巻の第1話は『ミルクティーおかわり』。──どっかで聞いたような続編のネーミングの仕方ですね。

と、さっきから茶化しまくってはいますが、私はこの作品、好きなのです。なにより幼なじみがかわいいです。どのくらいかわいいのかというと、主人公が幼なじみより同級生に惹かれてしまうあたりの説得力がなくなってしまうくらいかわいいのです。いや、同級生も十分魅力的なんですが。

で、私の場合、女装が似合う男っていうのに弱いんですよね。憧れる、というか。女になりたいっていうわけでもないんですが。ていうか私に出来る女装なんて『魁!!クロマティ高校』に出てくる前田のお母さんくらいです。

ま、それはどうでもいいんです。

この主人公は女装とかしてますけど行動原理は結局男のそれなので、女の子を傷つけてしまいます。どうしようもなく大事な人を傷つけてしまう痛みが相手へのいとおしさを増幅させて、それでもまた傷つけてしまって。

全体に漂う雰囲気はほのぼのしてるんですが、テーマはかなりドロドロかも。2巻のラストはかなり後味悪いです。その後味の悪さは折りしも降り出した雨にまさしくマリみての「レイニーブルー」。

「結局マリみてかよ」というつっこみは置いといて、いろんな意味で次が待ち遠しい作品です。