祐巳も祥子さまもパワーアップのアニメ第5回

今回からアニメでは初めて祥子さまの魅力を感じました。遅いですか。いやー、前回の飴渡す祥子さまもも良かったんですけど、どっちかというとシチュエーションが良かったという感じでしたので。

でも今回はいろいろ素敵でした。バス停で、今から入院している由乃さんのところに行きませんかと誘う祐巳に「令が我慢しているのに行けないわ」というあたりとか特に。このあたりまではずっと祥子さまは何考えてるか分からない感じがしてたんですが、やっと人間味が感じられてきて魅力的に思えてきたというか。思えば原作読んだときもそんな感じだった気がします。そしてラスト、祐巳に「お姉さま」と呼ばれて振り向く祥子さまの一枚絵が良すぎです。祐巳フィルタを通すとこのくらい素敵になってるわけですねぇ。

そういえば今回は祐巳がほんと大活躍でしたなあ。物語の狂言回しでもあり、令さまと由乃さんとの間の伝書鳩でもあり、お笑い担当でもあり。

そう、演出がアニメアニメしてきました。私はいい傾向だと思いますけども。でも最後の方で黄薔薇さまにほんとのこと聞いてぶったおれる祐巳はやりすぎ。この調子でパワーアップしていったら、「びっくりチョコレート」で「すみませんっ」と頭を下げたらテーブルにおでこをぶつけてしまうシーンではテーブルを割ってしまうのではないか。まあ、心象描写としては大げさなのもありなんですけどね。原作でも祐巳は心の中で結構ぶっ飛んだりしてるんですよね。

ところで、令さまの試合の間に由乃さんの手術のシーンを挿入してはいけないような気がするのです。令さまが負けそうになるあたりで「手術中」のランプが点いたりして、まるで手術も失敗しそうなノリじゃないですか。そこでいらない不安を煽ってもしょうがないように思うのです。手術の失敗=死じゃないですか。令さまの試合はそこまで重たいんですかね。

構図としては手術と試合は対称的に配置されていますが、それだと重みが釣り合わないわけです。手術は簡単だということになってますが、それでも手術の方がずっと重い。でも試合が実は絶望的状況ということが祥子さまによって説明されて、そこで初めて両者が釣り合うんだと思うんですよね。

しかしまあ、予告の祥子さまはどんどんはっちゃけていきますね。この調子でパワーアップしていったら、1クール終わる頃には「ケツの穴から手を突っ込んで奥歯をガタガタ言わせましてよ」とか言い出しそうです。