懐かしのドラVSエヴァ

ちょっと遅れ気味の反応ですが、かーずさんのかーずSPを見てたら、のび太とエヴァのコラボ映画なんてネタ画像が紹介されてました。

ああーっ、『ドラエヴァ』を思い出しますねえ。しかしよくできてる。

ちなみに『ドラエヴァ』は正式名称を『ドラVSエヴァ』といい、ごく簡単にあらすじを言うとドラえもんが持つ22世紀の圧倒的な科学力の前に NERV は為す術もなく弄ばれる」という、実に不条理なようで思わず納得してしまう設定のクロスオーバー小説なのです。

ドラえもんエヴァンゲリオンのどちらかをよく知っていれば楽しめると思います(ちなみにエヴァのテレビ版25話の直後という設定です)。もちろん、両方に造詣が深ければ完璧です。

ドラえもんがネコ型ロボットだと聞いてその造形にちょっと期待する(そしてすぐに失望する)リツコさんや、レイに惚れるのび太(レイとしずかも優等生タイプ)とかいうあたりに作者のセンスが光ります。出てくるひみつ道具も「どこでも行ける矢」とか「ころばし屋」とか微妙なセレクション。ドラマニアにはたまりません。

惜しむらくは未完だということ。いわゆる「風呂敷のたたみ方」に失敗してしまったというやつです。私はそれでも「読む時間は無駄にはならない」と断言します。

それにしてもドラえもんエヴァを駆逐する話がエヴァと同じ運命を辿ったのは皮肉ですね。考えてみればドラえもんも未完の作品。物語の幕を引くにはミスキャストだったということでしょうか。