いま『ガウガウわー太』が熱い…

コミックバンチで連載中のマンガに『ガウガウわー太』という作品がありまして、毎週読んでて単行本も買っています。

この作品、かつては編集者との不和で打ち切り疑惑委員長祭りなどで「ちゆニュース」で取り上げられていたりしてましたが、マンガとしてはかなり真っ当な作品です。絵柄やストーリーも好みなんですが、何より綿密な取材に基づいて書かれている点が良いです。

『わー太』を敢えてジャンル分けするとすれば「動物もの」なわけですが、「恋愛もの」としての側面もかなり強く出てきています。当初は、主人公(男)が先輩に憧れていて、その先輩は主人公の気持ちに気が付かずやきもきという感じでほのぼのとしてるのですが、「実はその先輩には彼氏がいた!」という展開になり、恋愛ドラマ的様相を呈してきます。さらに同級生と後輩とが出てきて、この作品は「動物もの」としてのストーリーと「恋愛もの」としてのストーリーが並行して進み始めます。

で、ちょうどいま「恋愛もの」のフェーズに入っていまして、主人公は修学旅行で北海道へ。もちろん同級生も一緒。一方、大学の獣医学科に進学した先輩も研修で奇しくも北海道へ。後輩もその行動力からして当然北海道に向かうと考えられ、まさにこれからの展開が注目されるところで──

作者さんのページによると打ち切りが決まったんだそうです(「和実 今日のボヤキ」参照)。

明日掲載されるのも入れてあと4回だそうです。一昨日に編集長から通達があったとのことで、ずいぶん急な話のようです。

はっきり言って、あと4回で終わる展開じゃありません。正直、今までも打ち切りの危機は何度もあったわけですが、それが何故「今」なのかよくわかりません。

一応話し合いの結果、秋もしくは冬から再開するという形でまとまりましたということになったそうですので、打ち切りというよりはしばらく休載ということのようです。さらに作者の梅川和実さんによると、

実際の所、私の方も精神的にいろいろとまいっている感がありまして、ゆとりがない状態が続いていたので、1〜2ヶ月ボーっとしたいと思っていました。でもそんなワガママは通る訳がない、と思っていたのです。結果として私の希望が通った形になり、その点については理解を示して下さった編集長に大変感謝しております。

とのことです。考えてみれば、今度出る単行本でちょうど10巻。ちょうどいい区切りかも知れません。復活を楽しみに待っていたいと思います。