マリみてアニメ春第3回

今回は見逃しませんでした。「いと忙し日日」はかなりお気に入りの話です。この話のキモはラストの歓迎会のシーンなんですが、毎度のことながら原作の良さを生かし切れてない感じでしたねえ。

──穏やかな会話が広がる「毎年恒例の」薔薇さま方を送る会。それが白薔薇さまの「なんかやって」で、おもむろに隠し芸大会に移行。それが当初1年生と白薔薇さま以外にはいったい何が起きているのかまったく理解できない──

という、そのシチュエーションが面白いわけであって、ネタが面白いわけではないんですよね。その辺スタッフは「わかっとらーん」なわけですよ。

そして、例によってヘッドさんとこ透-架さんとこ雪華さんとことを巡回。

ヘッドさん曰く、張らなくていい伏線と張っておきたい伏線がいつにも増してちぐはぐだったような気がするんですよねとのことで、なるほどー、それもあったのかも知れず。一種のシチュエーションコメディであることが全く考慮されず、「ドジョウ掬いネタ」をメインに据えてスラップスティックの方向に持っていこうとしてしまったのがその要因でしょうか。ちなみにアメリカンコミックっぽい上向き顔って、スヌーピーの PEANUTS によく出てくるやつですね(参考:6/16のマンガの最後のコマ)。

透-架さんは小説との微妙な違いを指摘。確かに、原作と微妙に変えてあるんですよね。それも変えなくて全く問題ないような微妙な改変。ほんとに、なんなんでしょう。なおあえて祥子の笑いはキャプしませんでしたという点に透-架さんのスタンスが垣間見えるような気がします。「キャプだけ見て終わり」にならないための配慮というか、「真相は自分の目で確認してくれ!」的なものも感じます。

で、雪華さんとこではラストの祥子さまの笑顔が見られます。つか、予告でどんどん志摩子さんが壊れていくのを見るのが辛いです(マテというコメントに同意。まあいずれ壊れるんですけど、まだ早いというか。雪華さんは基本的に白薔薇メインの視点なのが興味深いです。

こうしてレビューを見比べると人それぞれの楽しみ方が見えて面白いですね。