やっぱりミステリ要素希薄な名探偵ポワロとマープル第10回

総理大臣の失踪の解決編。今回、犯人は結構バレバレです。他に怪しい人いないし。つまり Who done it じゃなくて How done it が問題になるパターンです。

まあ、いずれにせよミステリ的要素は弱いですね。どちらかというとポワロがベルギー人であるが故のアイデンティティとか、ポワロシリーズの根底に横たわっているテーマが描かれるという方が重要なポイントかも知れません。

次回は「エジプト墳墓の謎」――ってことは、またマープルおばさん出てこないですか! なんだかなあ。ミス・マープル物には比較的短編が少ないからでしょうか。「火曜の夜のつどい」とか、結構いい短編集だと思いますけど。ネタ的にも今回のシリーズにふさわしいと思われますし。

アガサ・クリスティ紀行はなんと「オリエント急行 〜豪華列車の旅〜」でした。今これをやっちゃうということは、名作中の名作「オリエント急行殺人事件」はやらないんですかね。まあ、あれは凄惨っちゃあ凄惨な話なのでNHKのゴールデンタイムにはふさわしくないという判断なのかも。