やはり的場浩司が――のポワロとマープル第12回

「エジプト墳墓の謎」の解決編。ずっと存在意義が危ぶまれていたメイベルも、今回はお茶を褒めて場を取り繕うという役割を果たしています。このお茶が割とキーポイントだったりするので侮れません。

今回、「あからさまに怪しい人物」がいないために真相が明らかになったときのカタルシスに欠ける印象があります。いわゆるミスディレクションがはっきりしていません。これは話が単純化されてるせいで、怪しいのが「呪い」しかなくなってるためだと思われます。「本当に呪いかもしれない」という話の運びになっていますが、視聴者的には到底「呪い」は本命じゃないので、意外性に欠けるという。

原作はもうちょっと深みがあって、いろんな可能性が提示されていた気がします。

さて、やっと次からミスマープルが出てくるようです。ずいぶんご無沙汰していました。そしてアガサ・クリスティー紀行はステンドグラスの話。微妙にいい話でした。