「ハッピー☆マテリアル」である必然

前の記事の続きです。

さて、オリコンチャートでアニソン等が上位に入ると、紹介が極端に短かったり、最悪の場合は存在自体無かった事にされるという状況を1位をとることで打破しようというハピマテ祭りの趣旨に賛同しながらも、

せっかくやるんだったら、本当に誰が聞いても納得できるような曲を(一般のでもありえないけど)複数購入って形じゃなくて、みんなに薦めて単純に買う人を増やすって方法を取って欲しかった

という意見を述べている方もいます。

しかし、この祭りのターゲットは「ハッピー☆マテリアル」である必然があります。

というのは、この祭りはオリコンなどのヒットチャートに対して「どうせ音楽性なんか関係無しに『売れてる』ってだけでフィーチャーしてるだけでしょ?」という問いかけであるという一面も持っているからです。

そしてそういう基準をとっている番組が「売れてしまった」楽曲を不本意にも取り上げざるを得なくなったときに果たしてどんな対応をとるか見てみたい──というのが根本にある動機です。

要はこの祭りを推進しているのはオタク層というよりもむしろVIPPERだと見なした方が良いということです。さらに言い換えればアニソンを認知させたいということよりも、アニソンにどんなコメントがつくのか想像して楽しみたいということのほうが動機として強いということです。

こうなると話は簡単です。ターゲットは1位に来たときに対応に困る曲でなければなりません。その条件としては、

  • 生粋のアニメソングでなければならない
  • しかもそれが「超人気アニメ」であってはならない
  • 歌手が一般に知られていてはいけない
  • 音楽性で優れていてはいけない
  • 歌唱力で優れていてはいけない
  • 早い話が何で売れるのかを普通に解釈する余地があってはならない

といった点が挙げられます。さらに、

  • 1位を狙える程度には売れていなければならない

という条件が必要で、これら全ての条件を満たすものとして白羽の矢が立ったのが積極的な操作無しで4月度に3位をたたき出したハッピー☆マテリアル」なわけです。

でも、よく考えるとこれは明らかに『ネギま!』と「ハッピー☆マテリアル」に対する侮辱です。上記の条件を全て満たす曲なんて、およそまともな曲ではありません。

したがって、もしこの運動に対して怒るのならば「ハピマテを侮辱するなぁ!」という怒り方である必要があるかと思われます。

ちなみに私が先日の記事のタイトルに書いた「ごめんなさい」はそういう意味だったりするんですが、買ってみたら意外と好みに合ってたので全部揃えてしまいそうな勢いになってしまい困っています。