みんなに嫌われてる技術で嘘ニュース対策
かーずさんによるネタ記事の紹介の仕方について。
ニュースサイトとして、この手の紹介の仕方というのは非常に悩ませるところです。
ネタと書いてしまっては、『この箱はビックリ箱ですよ』と書いてあるようなもので、その仕掛けがどんなにリアルに出来ていた時でも、驚きや新鮮さは失われてます。
そういえば一年くらい前に「萌え」の起源は平安年間?という記事に多くの人が釣られて話題になりましたね。私の記憶によれば青い悪魔のもなみ嬢をして「教授のコメントを読むまでネタだと気づかなかった」と言わしめたほどよくできた嘘ニュースだったわけですが、あまりに大事になりすぎて謝罪記事まで出たのも今ではいい思い出です。
私はむしろ紹介する人も騙されてるくらいの方がちょうどいいと思っているのですが、私一人がそう思っててもしょうがありません。何らかの配慮が必要なのは仕方ないでしょう。
とはいえせっかくの上出来な嘘ニュースだったら、読む方としても完全に楽しみたいですし、作った方や紹介する方としても完全に楽しんで欲しいものです。
そこで提案したいのが右クリック禁止サイトでよく使われるスクリプトを応用した対策手法です。
画像を保存しようとして右クリックした途端に「右クリック禁止です!」と表示されるサイトがよくあって一部で不評を買ったりしてますが、それを逆に有効活用してしまうのです。
嘘ニュースのページのheadエレメントに次のようなコードを仕込んでおきます。
<meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript"> <script language="JavaScript"> //<!-- //警告を表示したかチェック用フラグ usonewsFlag = false; //警告表示関数 function usonewsCaution() { if (!usonewsFlag) { alert("この記事『" + document.title + "』は嘘ニュースです!"); usonewsFlag = true; } return(false); } //--> </script>
そしてbodyエレメントに次のような属性を加えておきます。
<body onMouseDown="usonewsCaution();">
これを実装したデモページを作ってみたのでお試しください。
こうしておけばコピペしようとしてクリックしたり、オートアンカーなど使おうとして右クリックした途端に警告ダイアログが出るという案配です。
一度表示したら次からは表示しないようにしているので、何度も表示されてうざったいということもありませんし、コンテキストメニューも使えます。
この仕組みを導入してある嘘ニュースなら、ネタだと言わずに紹介しても全くノープロブレム! 個人ニュースサイトやブログの管理人の皆さんは安心して読者を釣ってあげましょう。
これに加えて、閉じても閉じても復活する広告バナーのスクリプトを応用して、ウインドウを閉じた途端に「今のは嘘ニュースでした」と表示されるようにしてもいいかも知れませんね。
もっともJavascriptを無効にしていると全く意味ありませんが、そもそもこの手の嘘ニュースに引っかかってしまうような人はJavascriptを無効にしてなんかいないんじゃないかなー、なんて思ったりしないこともなかったり。