遠近法の悪用じゃないかと思われるテレ朝グラフ

テレ朝を擁護する気は全くありませんけど、「報道ステーション」のグラフで民主党支持者が妙に多く見える件について。

多分これ、遠近法です。

この円グラフ、3Dっぽくなってますよね。少しパースがかかっているんです。

つまり、

変換前grid 変換前graph

こういう画像に、

変換後grid 変換後graph

こういう変換をかけたものがこのグラフになってるんですね。

この変換をしたグラフを元画像に重ねてみるとばっちり重なります。

重ね合わせ

3D表示された円グラフはExcelとかでも作れますけど、遠近法までは使われません。でも、遠近法を使わないと目の錯覚みたいなものによって手前にあるものが小さく感じられてしまうんですね。そういうわけで多少は遠近感をつけたほうが自然に見えるのは確かです。

でも、はっきり言って遠近感つけすぎです。この大きさ、どう見ても22%には見えません。

それに上の図の手前の方の格子をよくよく見ると、変換前は正方形なのに変換後は縦長の長方形になってます(まあ、これはアスペクト比の問題かもしれませんけど)。

グラフを作った人にはこれが「自然に見える」んでしょうかねー。無意識の願望があらわれてしまったものじゃなければいいですけど。

大体、円グラフをわざわざ遠近法を使った3Dグラフにする必要なんかないわけで、いずれにせよ「民主党が大きく見えるような表示方法をわざわざ選んだんだ」と言われてもしょうがない感じです。

それに、グラフの円柱の壁面がわざわざ民主党と同じ色にしてあって、その分さらに民主党が大きく見えるというのも(そう考えると)セコ過ぎです。

理由が何にしても結果的に民主党が大きく見えるように作ってあるのは明らかですから、これは非常に巧妙で悪質な印象操作だという解釈が妥当だと思いますー。

「中心をずらしたんじゃなくただの遠近法です」なんて言い訳は通用しませんよ。