え、なに。セカンドライフが行くとこまで行くと『涼宮ハルヒの憂鬱』になるんですか?

セカンドライフやったことないので想像なんですが。

どうやらスクリプトを書けばアバターの動きをプログラムできるみたいですね。誰かハルヒダンススクリプト書かないですかね。そんでもってみんなで集まって「驚異的な大人数でハレ晴レユカイを踊るオンラインOFF」とかやったらあまりにも楽しげ。

──とまあ、これはただの前振りでして。

セカンドライフだとスクリプトでいろいろできる、ってのはかなり可能性を秘めてるような気がするんですよ。いろんな特性を持つオブジェクトが創造できるみたいな触れ込みじゃないですか(参照:Second Life | 基本概要の「創造する」のあたり)。形や動きだけじゃなくて「機能」も作れるというのは実はすごいんじゃないですかね。「ホーミングモードバット」だって簡単に作れそうです。私も長門さん。みんなも長門さん。

と、なると「アバター」ってのがつまりアレですよね。「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース」。

きっと、我々の世界で言うところのキーボードとかマウスに相当するなにか(ずばりインターフェース)なんかも込みでそう呼ぶんでしょうね。それで、統合情報思念体的にはそんなのを介したんじゃ思うとおりに操作できないわけですよ。これは結構もどかしいですよ。チャットとかでもなかなか細かいニュアンスまで伝えられないですからね。「うまく言語化できない」と言いたくもなりましょう。

例の早口の呪文(原作だとSQLっぽいもの)がスクリプトに相当するってわけですね。なるほどなあ。さらに彼女たちが美少女揃いなのは統合情報思念体(=ユーザ)の趣味ということで納得。でもって情報結合を解除ってのがアカウント削除、と。

それでも、セカンドライフにしたって一応用意されているスクリプトでできる範囲内のことしか本来できないわけで、つまり限界が訪れるわけですよ。統合情報思念体であるところの我々としてはセカンドライフに見切りをつけ始めるわけです。

そしたら、単なるNPC(…がセカンドライフにいるのか知りませんけど)だと思ってた1キャラがいきなりスクリプトでできる範囲の外のことをおっぱじめたら、そりゃ「自律進化の可能性が云々」と言いたくもなりましょう。ハルヒの存在のとんでもなさはそういう種類のとんでもなさなんですね(まるっきり可能性がない訳じゃないですが。参考:自己反映機構をもつソフトウェアとその応用)。

あとなんだ、朝比奈さんをはじめとする未来からの干渉というのはログをいじることに相当するんでしょうかね。「3年前」より前に戻れないというのは、それ以前のログが飛んだという感じ──

──とか言い出すときりがないですけども。

現状のセカンドライフ(およびそれに類似するサービス)ではまだそこまで望むべくもないわけですが、行きつく先はそこなんじゃないか、という話。

でも今のセカンドライフでも「朝倉さんごっこ」くらいはできるんじゃないですかね。「机から矢に変形する物」を作ってそれをいっぱい仕掛けた教室にキョン役を誘い込んで後は……