「ご冥福をお祈りします」について

ところで「ご冥福をお祈りします」は失礼だという言説がありますが、

この記事のコメント欄で指摘されているとおり、ちょっとこじつけが過ぎるように思います(元ネタの文章を書かれている河久保同行氏がどういう方か存じ上げないので、その点については何とも言えませんが)。

少なくとも辞書的には「死後の幸福」という意味ですし、背景としても、

冥福を祈るとは、冥土での幸福を祈るという意味ではないです。
冥土とは死者が亡くなってから49日間さまよう場所で、生前の行いを裁かれ、次の世界を決める場所であるというのが「仏教」の教えです。
そこでの幸福を祈るというのは、失礼というよりも、意味が解りませんよね。
冥福を祈るとは、冥土での旅を無事に終え、良い世界に行けるようにと親族が祈ることです。
つまり、記事の浄土真宗で言う「哀悼の意を表す」と同じ意味なのです。

という解釈の方が自然に思われます。

もちろん、浄土真宗では云々という主張は拝聴に値しますが、それを言い出したらキリスト教では云々、神道では云々という話になってきりがないように思います。それよりも字面のみでの解釈を持ち出して間違いと主張することのほうが問題のように思われます。

蛇足ですが、一応。