撲殺天使ってなんなのさ

撲殺天使ドクロちゃん3巻表紙
昨日のことです。星がいつもよりきれいに見える寒空の下、僕は珍しく早い時間に帰途についていました。

こんな日は珍しいのです! 毎日なぜか帰りが終電間際のくたびれたサラリーマンのごとく明日を思うと思わずホームを通過する快速電車に身を躍らせ「びどぅばしゃあっ!」っと飛び散る血しぶきが運転士さんの目の前をまるで紅薔薇さま(と書いてロサ・キネンシスと読むのです!)のごとく赤く染めることなく、今日は、なんとっ、驚愕すべきことに! 寄り道し放題なのです!!〈びゃぁわゎわゎわゎわゎー(歓声の効果音)〉

僕はまるで水銀灯に誘われる哀れな蛾のように本屋の明かりに引き寄せられていきます! この本屋に入れば店員に気兼ねしながら「日経マネー」を立ち読みしつつトイレを我慢するという至福の時が僕を待ち受けているのです。こんな期待に胸をトキメカせている僕を誰が止めることが出来ましょうか! いや、誰にも出来ません!(反語)

そしたら、なんと! 『撲殺天使ドクロちゃん』の3巻が発売されていたのです!

……。

――すみません。疲れました。あの電波的文章の再現はかなり厳しいです。

というわけで、『撲殺天使ドクロちゃん』の3巻(isbn:4840226377)を買って読んだわけです。この作品は、突如机の引き出しから現れた撲殺天使のドクロちゃんに主人公の桜くんが撲殺されつつ幼なじみの静希ちゃんとくっつきそうでくっつかないドキドキのラブコメ小説です。

「主人公が撲殺されたら話は終わりではないのか」と訝しむ向きに補足しますと、ドクロちゃんは主人公を撲殺した後「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜」と呪文を唱えることで、まるでマッハライダーのように主人公を復活させることができるのです。かくして、うる星やつらラムちゃんの電撃のごとく日常的に撲殺シーンが出てくることになります。

私はこの作品をMMRネタ(No.75から)で知って興味を持って読んでみたんですが、なんて言うかもう支離滅裂なわけです。設定だけでなく、文体からディテールに至るまで電波に満ちあふれています。

文章のノリは、今日の日記の冒頭みたいな感じです。もっと電波が入ってますけど。というか冒頭の文章を書いてるうちに寝る時間になってしまったので、3巻の感想は明後日あたりにでも書きます(明日はマリみての感想です)。すみません。

表紙写真はイーエスブックスより(Amazon にはなかったので)