フリーセルにだって……解けないゲームくらいある……!

忙しいときほどハマってしまうフリーセル。49連勝したところで連勝記録が途絶えてふと我に返ると、ああっ……もうこんな時間っ……!(実話)

そんなわけで今日と明日とでフリーセル特集です。

今日びのWindowsには標準添付されているフリーセルソリティアと違って運より実力がものをいうので私はこっちのほうがお気に入りです。

あと、ヘルプによるとフリーセルでは、どのゲームでも勝つ可能性があると信じられています (証明されてはいません)。ということですので、勝利を信じて何度でも「やり直し」で同じゲームにチャレンジしてしまいます(ちなみに「やり直し」した場合、何回負けても1回の負けとしかカウントされないので腕を上げるには良いです)。

ところで気になるのが「証明されてはいません」という語句。本当にどのゲームでも必ず勝てるのでしょうか。誰か証明した人がいればいいのですが……と、思って調べてみたら、意外とあっさりとわかりました。

 Dave Rignさんという人(たぶんこの大学の職員か学生)が 1994〜1995にかけての9ヶ月間にわたって、110人のボランティアとコンピュータープログラムを使ってマイクロソフトフリーセルのオリジナル32000パターンを検証したそうです。
 そしてその結果、唯一クリア不可能なのが#11982だということです。

というわけで、#11982以外は全て解けるという結論になったようです。それにしても110人で9ヶ月がかりというのも何だかすごい話です。

また、イースターエッグとして人為的に作ったクリア不可能な配置もあって、フリーセルのメニューバーから「ゲーム→選択」で、-1と-2を指定すると遊べるそうです。試してみましたが反則的に凶悪な配置でした。一見の価値がありますが、一目で無理だと分かります。

まあなんにでも抜け道というか抜け穴はあるもので、ゲームを途中で破棄(やり直し)した直後に「元に戻す」を選ぶとカードが動いてしまうというバグを利用して一枚だけ初期配置を変えることでクリア可能になるそうです(Ref. 裏技回答)。

なお、#20089も解決不能という話もありました。スクリーンショットを見るとクラブの8がなくなってて、そのかわりにクラブの4が2枚になっています。おおっ、これは面白い! と思いましたが、どうやらこれはオーバークロックによる再現性のない不具合だったらしいとのこと。残念。

さて、マニアの間では常識らしいのですが、なんとフリーセルには必勝法があるんだそうで。

ゲーム中に「Ctrl + Shift + F10」を押すと、「User-Friendly User Interface」なるウィンドウが出てきて「Choose About to Win, Retry to Lose, or Ignore to Cancel」と出てきます。「勝つには〈中止〉、負けるには〈再試行〉、取り消すなら〈無視〉を選ぶがよい」という感じですね。ここで〈中止〉を選んでみます。

──何も起きません。

騙されたかと思ってゲームの続きをしようとすると……! ここから先は是非自分の目で確かめてほしい!

──と、昔のゲーム攻略本風に締めくくって今日はこんなところで。明日はすごい論文とナイスな補助ツールの紹介です。