1000円で投げ売りの名作「アトムハートの秘密」

ASTRO BOY 鉄腕アトム アトムハートの秘密

GBA mk2高評価なので気になっていた「ASTRO BOY 鉄腕アトム 〜アトムハートの秘密〜」が、大宮ソフマップで1000円で投げ売りしてたので即買いしました。

……これ、すごいです。

タイトルのテーマ曲が「そーらーをこーえてー」のほうの鉄腕アトムのテーマじゃなくて「飛べ飛べアトム」で、しかも放っておくと歌詞がちゃんと表示されたりとか、アトムの教育係役で出てくるのが「三ツ目がとおる」の和登さんだったりとか、節目節目で入るサブタイトルのデザインが手塚治虫全集風だったりとか、W3やビッグXが登場してしかもちゃんとテレビアニメ版のテーマ曲が流れたりとか、そういうのだけでも好きな人にはたまらんわけですが、

──はっきり言いましょう。「そんなものは軽いジャブに過ぎない」と。

ここでこのゲームのすばらしさについて大いに語りたいところなのですが、残念ながらそれをやると重大なネタバレになってしまいます。皆さんがプレイするときの感動を損なうといけないので、ゲームのタイトルになっている「アトムハート」についてちょっと書くに留めておくことにします。

アトムハートは六角形のマス目で分けられていて、縦軸に「愛」と「勇気」、横軸に「善」と「悪」となっています。アトムが人と出会ってその心を理解するたび、対応するマス目が「手塚キャラクター」で埋まっていくわけです。

アトムハートの上下左右には一回り大きなマス目が配置されていて、愛や勇気や善や悪を象徴するキャラクターが埋まります。そして四隅にも同様に大きめのマス目があり、愛と悪とで「義」、悪と勇気とで「智」、勇気と善とで「信」、そして愛と善とで「哀」となっています。

物語の半ばで、アトムは南極で美しく「精巧な」ロボットのニョーカに出逢い、「うまく表現できない」特別な感情を抱きます。ここでニョーカがアトムハートの大きなマス目の一つを埋めるわけですが、ここで埋まるマス目はなんと「哀」です。何故「愛」ではなく「哀」なのか? それでは「愛」に埋まるキャラはいったい……?

──「愛」のマス目が埋まるとき、プレイヤーはこのゲームの奥深さを知ることになります。

とにかく、GBAのゲームを遊べる環境にあるならこのゲームをやらない理由はありません。手塚治虫の作品をほとんど知らなくても十分楽しめます。詳しく知りたくなった人のために、オプションとして「手塚キャラクター名鑑」まで用意されているという親切設計。

大宮ソフマップにはまだ9個くらい残っていたので皆で大挙して押し寄せましょう。

最後に、このゲームに関する有用なページを挙げておきます。

ゲエム放談

このゲームの見どころについてさらにつっこんで語られています。重大なネタバレはありません。

『ASTROBOY鉄腕アトム アトムハートの秘密』に関すること

2chの携帯ゲーム板のまとめサイトのようです。ネタバレだらけですので、とりあえず一旦クリアした人や、詰まってしまってどうしても進めない人向けです。

難易度「むずかしい」でとりあえず全部クリアする攻略メモ

タイトルのままです。コツが要領よくまとめてあります。当然ネタバレあり。