ゲストが豪華すぎのポワロとマープル第32回

アースキン少佐役で森本レオが出てるんですが、しょっぱなから全開で笑いをこらえるのに必死でした。いや、別にこらえる必要はなかったんですけども。台詞が全部もはや聴き慣れたあのナレーション風で、

「私とヘレンさんの間に何が──────あったのか」

と、妙な間は健在です。一事が万事この調子です。ほんとすごいです。

この次のシーンではフェーン夫人役で李麗仙が登場。さながら八千草薫との対談のごとしで、第9,10回での里見浩太朗松方弘樹の夢の競演を彷彿とさせました。

今日のアガサ・クリスティー紀行では「イギリスの豪邸 〜プリマス〜」ということで、ソルトラム・ハウスという豪邸が紹介されていました。当時の様式に、立方体を二つ並べたダブルキューブというのが流行ってたそうですが、いかにもポワロが好みそうな話です。

あと、アガサは作家としても建築に興味があったというエピソードとして、彼女のノートには家具の配置を換えるだけで人は別の部屋だと認識するというアイディアが書かれていたという話が紹介されていました。そういうのとはちょっと違いますが、あの名作の『アクロイド殺人事件』では椅子の位置の変化にポワロが妙にこだわってたなんてことを思い出しました。