キル・ビル Vol.2 と改訂前版台本

忙しい合間を縫って友人と『KILL BILL Vol.2』を観てきました。で、感想というか、それにまつわる話。一応、それと分かるネタバレはなしです(公式サイトとか見れば分かる程度の情報は勘弁してください)。

今回、「骨子の部分はちゃんとしてるけど、ディテールが変」という Vol.1 のスタイルはそのままですが、さほどはっちゃけていませんでした。最後のほうなんかまともに感動しちゃいましたし。改めて予告編見ると感動を反芻できます。本編見てないと訳が分かりませんが。

そういえば五点掌爆心拳のところで、「ファイブポイントなんたらエクスプローディングハートテクニック」とか言ってたような気がしたけど、ほんとはなんて言ってるんだろうと思って調べてみたら、なんと英語版台本が公開されていました。これによると、

Ten-Point Palm - Exploding Heart Technique.

だそうです。なるほど、palm だったか。って、まんま「掌」の直訳かい。でも、これだと十点掌爆心拳ですね。ていうかむしろこれの元ネタになったのが十点掌爆心拳で、五点掌はタランティーノによる改変のようです。

実はこの台本は二部構成になる前の台本のようで、上映されたバージョンとはいろいろ違うところがあります。

ところで、Vol.1 で栗山千明が演じた鉄球少女ゴーゴー夕張にユキという妹がいて実は夕張シスターズだったって、マジですか。もしかして常識ですか。確かにこの台本を見ると

the Yubari sisters, YUKI AND GO GO

という記述があるんですけども!

で、ゴーゴー夕張の敵を討つためにユキ夕張がカリフォルニアまで追撃するなんて話が入っています。一説によると、「バトル・ロワイアル」で相馬光子役をやった柴咲コウにオファーが来ていたそうです。この台本によるとマシンガンぶっ放しててかなり豪快さん。そして撃たれても撃たれても起きあがるというすごい役どころ。何げに「ゴージャス」の伏線があったりして意外と重要そうなシーンでした。観たかったなー。

などなど、時間があったら全部読みたい台本ですが、英語なのがちょっとアレです。まあ、難しくはないんですけど、できたら英語が堪能な人の手による和訳が読みたいところ。