ハピマテ祭りを仕掛けた側はもっと冷静だった……はず

ハピマテ最終ヴァージョン

集計が終わったとのことで今なら言えます。

最終ヴァージョン、手抜きでしたねー。

なんというか、おまけのパクティオーカード目当てで買うなら良し、という「ダメなファングッズ」の典型になっちゃってました。

ところでハピマテ購入運動は無駄だったのかという分析記事がカトゆーさんとこで紹介されてました。

重要だと思ったのは次の指摘。

 まとめサイトに書いてはありましたが「予約じゃないと勝てない」という事
 つまり「6月はどう頑張っても無理」という事の告知がイマイチではありました。

そう、そうなんですよ。

当初まとめサイトに置かれていた(ごにょごにょ)のアーカイブに同梱されていたテキストファイルには

業界筋によると、セニョリータは14万枚、ハピ☆マテは3万5千枚の売り上げで、レンジが1位になることが半ば約束された出来レースです。

──と書いてあって、たしかまとめサイトにもそんなようなことが書いてあったと思うんですけど、いつの間にかなくなってたんですよね。

まあ、この辺を前面に出さなかったのは意図的なものだったんでしょうねえ。つまりそんなこと言っちゃうと盛り上がらないという。

それが仇となって「失敗だった」と主張する人々を増長させてしまい、次につながらなかった──というのが上記記事の分析なんですね。本来は長期的な課題だったのにもかかわらず、目先の盛り上がりを優先したあげく失敗してしまった典型的な例になってしまった、と。

ところで、このテキストファイルには続けてこう書いてありました。

この予測をひっくり返してやろうというのが目的です。まあ、面白ければいーじゃん。

この「面白ければいーじゃん」は、「ぶっちゃけ一位は無理だけど面白ければいーじゃん」なわけで、意外と冷静な態度に見えます。

私はこれを読んで「一位は無理だけど、そのへん承知した上でそれでも踊ってくれるヤツは一緒に踊ろうぜ」と言ってるように感じました。私はそれでも十分面白いと思ったので買ってみることにしたのですが、

どうもこういう考え方は一部の人とは温度差があったようです。

これは憶測なんですが、最初のうちは本気で一位にしようという感じじゃ全然なかっただろうと思うのですよ。だからこういう盛り上がりに水をかけるようなことも平気で書けた。

「ネタであることを前提に大まじめにやる」ということは、その行為自体が面白いんですよね。エイプリルフールの嘘記事なんかはその典型的な例ですし、有限会社ひきもどしなんてのが話題になったこともありました。

ネタであることを前提に、販売枚数を分析して「予約を入れろ」とか方針を示したり、「オリコン協力店に狙いを絞れ」とか戦略を立てたりする。こんな楽しいことはなかなかありません。

さらにはまとめサイトまで作っちゃったり、ノリノリでそんなようなことをしているうちに当人達はネタのつもりでも周りがどんどん本気にしていって、いつしか当人達もネタと本気の区別が付かなくなってきて、あれよあれよという間に話が大きくなってしまい、ITmediaにまで煽られついに引っ込みがつかなくなってしまった──というのがハピマテ祭りだったのかも知れません。

この観点に立ってみるとですね、自分も含めてハピマテ祭りについてみんなであーだこーだ大まじめに語っている状況はですね、

もう、最高です。こんな楽しいことはなかなかないですよ、ほんと。