要はネタバレと気づかせなければよいのです

今月初めからの懸案事項であった Fate/stay night をやっと始められました。

でもまあなんですか、ネタバレになりそうな話はとりあえずしないのですよ。「ネタバレはありませんよ」バナーを掲げてる関係もありますし(参照:Fateのネタバレはありませんよバナーによるモラルハザード「Fateネタバレありませんよ」バナーによるモラルハザードの危険性)。

それにしても、ネタバレをネタバレと気づかせない鮮やかさというのを身につけたいですね。後になって「あれはネタバレだったのか!」と気づかせるような、そんなレビュー。非常に難しいのですけれど。

最近経験したのだと、Yahoo!掲示板での映画『座頭市』のレビューが見事でした。ずばりネタバレを書いているのにネタバレと思わせない。いやほんと、あれは貴重な体験でした。

私だけが見事だの貴重だの言っててもしょうがないので例え話をしますと、2回目の引用になるんですが主人公がセイバーに向かってオンドゥルルラギッタンディスカーと叫ぶと聞いて、どう考えてもそりゃネタだろうと思ってたら実はほんとだった、みたいな。そんな経験を私は『座頭市』でしたわけです。この例えだとあまりにもあり得なさすぎていい例えではないんですが、そもそもあり得なさそうな話じゃなければネタバレもへったくれもないわけで。つまり「いかにネタだと思わせるか」という書き方の問題なのです。

これを「安全に(?)ネタバレする手法」として確立することはできると思うんです。どう考えてもネタと思われる文章の中にさりげなく本当のことを混ぜておくだけですから。

これをやった時点で、レビューそのものがプロテクトされます。周りの人はこのレビューを「ネタバレだ」と指摘することが「ネタバレ」になるので、おいそれとこのレビューについて言及できません。かくして、そのレビューがネタバレかどうかは真実を知る者、すなわちゲームをプレイした者にしかわからないわけです。

でも、うまくやらないと看破されちゃって失敗しますね。嘘がうまい人でないとダメです。あと、みんながそれをやってもいけませんね。みんなが同じこと言ってたら、それが真実だということが浮き彫りになっちゃう。

私は嘘が下手なので、余計な小細工は弄さず当分 Fate については口をつぐむことにします。

(この話題の続き→id:okgwa:20040224#p2)